「今日は◯◯円節約できた!」
「あれを買うのを我慢したから〇〇円浮いた!」
家計簿をつけていると、いくら節約できたかわかってすごくうれしいですよね。
でも、毎日毎日節約節約で「もう、ウンザリ!」って人もいるのではないでしょうか?
欲しいものがあって、短期間の節約が目的だった人はそれでいいかもしれませんが、今後のために長期で節約しようと考えている人にとって、このストレスは非常によくありません。
今回は『節約疲れ』について書いていきます。
『節約疲れ』こそ節約の最大の敵
長期間に及ぶ節約生活の疲れ。これが『節約疲れです』。
家族の今後や、老後を考えて貯金を始めたのはいいものの、外食を控え、欲しいものを我慢して、食べたい物を我慢してセール品だけで作ったご飯を食べる日々。
我慢続きの生活が次第にストレスへと変化して、遂に「節約なんてしたくない。もう無理…」と心が折れてしまう。更に、今まで溜まったストレスを発散するために衝動買いをしてしまい、今まで貯めたお金を使い果たしてしまう。
最悪のケースではありますが、節約を頑張りすぎて『節約疲れ』になってしまった結果、節約をやめてしまい、更に浪費をしてしまうのです。
節約を継続していく上で、自分や家族の精神状態は非常に重要で、メンタルを良好な状態に保つことが長続きの秘訣です。
節約の最大の敵である『節約疲れ』を起こさないように、計画や目標をしっかりと考えて、なるべく負担のかからないように実践していきましょう。
『節約疲れ』を起こさない5つのコツ
「負担がかからないように、ストレスが溜まらないように」と言われても、なかなか難しい。
そんな人のために『節約疲れ』を起こさない5個のコツを紹介します。
1.誰かと比べない
「友達はすでに数百万貯金しているのに、私は全然…だからあの人に追いつけるように節約しなくちゃ!」と無理に節約しないでください。
自分とその友達の環境は違います。収入がそもそも倍くらいあるかもしれません。親からの援助だってあるかもしれません。収入も同じ、援助もなかったとしても、ついてしまった差を縮めるのは非常に大変です。
そもそも、友達と貯金額を比べることになんの意味があるのでしょうか?節約は誰のためにするんですか?
自分は自分、友達は友達です。誰かと比べながら節約をしようなんて思うのはやめましょう。
それだけで精神の負担は大きくかわってきます。
2.無理のない節約計画
節約でストレスを溜めないようにするには、無理のない節約計画が大事です。
「外食を月5回から4回に減らす。食材のまとめ買いをする」
これだけで十分節約になります。
「今まで外食の回数を決めてなかったけど、回数と予算を決める」
今まで節約してこなかった人はこれでもいいでしょう。出ていくお金を固定できれば、管理できるようになります。
1つめのコツで「誰かと比べない」と言っている通り、誰かと比べながら節約してしまうと、絶対に無理をしてしまいます。自分ができる、無理をしない範囲で計画を立てるのが大切。コツコツ節約していきましょう。
3.安すさや値段にこだわりすぎない
「塵も積もれば山となる」のことわざの通り、1日たった10円の節約でも1ヶ月で300円、1年で3,600円の節約になります。ほんのちょっとの節約でも継続していくことでとても大きな金額になるのです。
しかし、こだわりすぎるのはよくありません。
「あっちのスーパーのほうが安いから、こっちのスーパーのほうが同じ値段で量が多いから」
そう言ってスーパーをハシゴする方がいますよね。これで50円も出費を抑えられたら非常に大きな節約です。でも、時間のない人がこれをやるのはどうでしょうか?
疲れ切った仕事終わりに、スーパーを2軒も3軒もハシゴするのは非常につらいです。できれば早く帰って疲れを癒やしたいですよね。この行為がストレスを生むならやめたほうがいいです。どうせ続きません。
目先の安さに囚われず、長期間を見据えてなるべく無理をしないというのが大切なんです。
欲しいものもそうです。
「あっちの服のほうが気に入っているけど、こっちのほうが安いから妥協!」
絶対に後悔します。おそらく、後々嫌な部分が目立ってきて結局着なくなります。少し高くても気に入ったものを買った方が長く使えて、結果として節約になります。
安さや値段に囚われず、欲しいものを買ったほうが節約になるのです。
4.自分ひとりで突っ走り過ぎない!
「今日から節約をします!だからみんな協力してね!」
そう言って家族を巻きこむのはいいのですが、無理をさせてはいけません。
今まで食べていたものが食べられなくなったり、欲しいものが買えなくなるというは思っている以上にストレスになります。ストレスが溜まると家族内の空気も悪くなって、家族とのコミュニケーションもうまくいかなくなり、更にストレスが溜まり、節約失敗という結果へと進んでいきます。
節約をするけど、食事は代用素材やまとめ買いで、質や量をなるべく変えない。回数は減らさないけど、お出かけ先を公園などお金がかからない場所に変えて、出費を減らす。などの工夫をしてうまく節約していってください。
あとは家族と話合って、水筒を持っていくようにするとか、買い食いを減らすなど、同意を得た上で節約していけば、負担も軽くなります。
家族で節約する場合は、自分ひとりで突っ走りすぎないで、しっかり話合って、無理のない方法で節約していきましょう。
5.たまにはお金を使う!
節約とは出費を抑えることです。つまりお金を使わないということ。
長く節約生活をしていると、どうしてもお金を使いたい、欲しいものを買いたい、美味しいものが食べたい時ってありますよね。
どうしても我慢できないなら、使ってしまいましょう。
今まで毎月の貯金0円だったのが、5万、10万と貯金できている。これが数ヶ月に1度2,3万減ったところで、問題ないです。だって貯金できているんですから、しっかりとお金が貯められているのですから。
それに、人間はあまりにも目標が遠すぎると心が折れてしまいます。でも、大きな目標に向けて頑張る途中に小さいご褒美があれば、それに向けて頑張ることができます。
少しくらい自分にご褒美をあげても誰も文句は言いませんよ。
たまには思い切ってお金を使っていきましょう!
まとめ
節約はマラソンのようなものです。いくら我慢強くて精神的にタフな人でも、ずっと走り続けていてはいつか倒れてしまいます。
遠い遠いゴールへ辿り着くためにも、たまには歩いて、給水ポイントではしっかり休んで、リタイアしないようにすることが大事なんです。
無理せず『節約疲れ』を回避して、コツコツ節約を続けていきましょう。