月々の通信費を抑えたくて格安simをお探しの皆様。
今回はワイモバイルとUQのライバルとも言える【楽天モバイル】のメリットとデメリットを紹介していきます。
気になる料金の安さや回線速度はもちろん、ネット通販大手の楽天が運営しているからこそ提供しているサービスなどもしっかり見ていきましょう。
【楽天モバイル】のメリット
まずは楽天モバイルの良いところから見ていきます。
先に言ってしまうと【料金が安い】【格安simなのにアフターケアもいい感じ】【楽天ならではの特典】が注目すべき点です。
それでは見てきましょう。
スマホの契約だけで月々1,480円〜使える!
楽天モバイルなら、【高速通信容量2GB、国内通話10分無料】でなんと月々1,480円でスマホを利用することができます!
しかも!他にネット回線を契約する必要もありません。スマホ単体で月々1,480円です。
ライバルと言えるワイモバイルと比較してみましょう。
・ワイモバイルの1番安いプランは【スマホプランS(月々1,480円)】
ワンキュッパ割+おうち割光セット適用
・楽天モバイルの1番安いプランは【プランS(月々1,480円)】
長期割(3年)+楽天会員割適用
楽天モバイルとワイモバイルの最安プランを比較すると、料金も一緒、割引についても2つ適用されているので、一見同じに見えるでしょう。しかし、ワイモバイルには固定回線とのセット割が適用されています。
つまり、ワイモバイルの支払額は【1,480円+固定回線の料金(約5,000円)】となるのです。
対して楽天モバイルに適用されている割引は長期契約による割引と、誰でも無料でなれる楽天会員の割引のみ。楽天モバイルなら、スマホ単体の契約だけで安く使うことができるのです。
高速通信容量を使い切っても1Mbpsで使える
現代のスマホユーザーにとって【通信制限】は最大の敵と言えるでしょう。
月々のスマホの支払いを抑えようとすると、高速通信容量が少なくなり通信制限がかかってまともにスマホが使えなくなる。
通信制限がかからないように大容量のプランにすると、今度は月々の支払いが多くなって財布に大ダメージ。
問題は通信制限がかかると”まともにネットが見られないほど遅くなってしまう”ということにあります。
これを解消する、画期的にサービスを提供しているのが楽天モバイルです。
楽天モバイルは高速通信容量を使い切って通信制限がかかっても最大1Mbpsで通信を行うことができます。通信が混み合う時間帯(12:00〜13:00、18:00〜19:00)は最大300kbpsですが、それ以外の時間帯ならそこそこ速い速度でスマホを使うことができます。
さすがに動画を快適に見ることはできませんが、ネットでちょっと調べものをするくらいならそこまでストレスなく使うことができます。
高速通信のON/OFFで通信容量を節約できる
楽天モバイルでは【高速通信のON/OFF】を使い分けることができます。
ONの時は高速通信を行い、OFFの時は混雑している時間帯を除き、最大1Mbpsで通信を行うことができます。
先程も書きましたが、1Mbpsもあれば、ちょっと調べ物をするくらいなら、そこまでストレスなく使うことができるでしょう。
普段はOFFにしていおいて、動画などを見る時にONにする。
こういった高速通信容量を節約するような使い方をすれば、安いプランでも十分実用的に使うことができます。
他社にない、ある意味楽天モバイルならではの使い方ですね。
10分以内の国内通話が無料
楽天モバイルは格安simの中では珍しく10分以内の国内通話が無料です。
いくらLINEで連絡を取ることが当たり前の時代になったとはいえ、電話を全く使わないということはありませんし、10分もあれば大抵の用事は終わらせることができます。
【楽天でんわ】というアプリ経由にはなってしまいますが、これはうれしいサービスです。
データ通信容量が翌月に繰越できる
楽天モバイルでは、使わなかったデータ通信容量を翌月に繰り越すことができます。
普段あまりスマホを使わない人でも、いつもの倍くらい使ってしまう月もありますよね。データ通信容量を翌月に繰り越すことができれば、そんな時でも通信制限がかからず、快適にスマホを使うことができます。
自動更新なしの最低利用期間制度
楽天モバイルに自動更新ではありません。
12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月の最初に決めた最低利用期間が過ぎれば、あとはいつ解約しても解除料金は取られません。
今まで『更新月を逃してしまったために解除料金を余計に支払うことになった』という経験をした人も多いはずです。
楽天モバイルならその心配はいりませんし、最低利用期間さえ過ぎてしまえば、自分の好きなタイミングで他社に移ったり、契約を解除することができます。
全国にショップがある
全国にショップがあるので、実店舗がないとやっぱり不安という人も安心です。
以前は実店舗が少なく、あっても修理対応を行っていなかったようですが、今では改善されて、ショップでの修理対応も行っています。
他の格安simには店舗がないところもたくさんあるので、そこと比較するとアフターケアもしっかりしていますね。
ただ、場所によっては修理を受け付けていない店舗もあるので、不安な人は事前に確認しておきましょう。
楽天市場でのポイントが+2倍
楽天モバイルを使っているだけで、楽天市場でお買い物をした時にもらえるポイントが2倍になります。普段から楽天を利用している人にとってはかなりうれしい特典です。
通常の1倍、これに楽天カードの利用による+2倍、アプリからの買い物+1倍で、なんとポイント6倍です。更に楽天銀行や楽天証券などなど、楽天が提供しているサービスを利用することで、もらえるポイントはどんどん増えていきます。
楽天モバイルを検討している人で通販をよく利用する人は、楽天市場を今後のメインにしてみるのもいいかもしれません。
デメリット
良いところばかり見ていてもそのサービスの本質を知ることはできないので、次はデメリットについて見ていきましょう。
料金が他の格安simと比べて高い
格安simのなかで比較すると楽天モバイルはやや高い部類に入ります。
たとえばLINEモバイルと比較するとこんな感じです。
楽天モバイル プランS
高速通信容量2GB、10分以内の国内通話無料、最低利用期間3年
料金:月額1,480円→3年目から2,980円
LINEモバイル コミュニケーションフリー
高速通信容量3GB、音声通話付き、LINE・twitterなど各種SNSのデータ消費なし
料金:月額1,690円
LINEモバイルはずっと1,690円で使うことができますが、楽天モバイルは割引が終わってしまうと倍の料金へ上がってしまいます。最低利用期間2年にすることも可能ですが、その場合の月額料金は500円上がって1,980円です。
料金面で比較してしまうと、楽天モバイルの料金は格安simのなかでは高い部類に入ってしまいます。ただ、料金が高い分、実店舗があったり、楽天市場のポイントが+2倍なったりと、サービスの質では上にいると言えるでしょう。
通信速度が遅い
格安simを利用する上で、デメリットに挙げられがちな通信速度。
よく比較対象になるワイモバイルやUQと比べると、楽天モバイルの速度は”遅い”です。
大手のセカンドブランドであるワイモバイル・UQと違い、楽天モバイルはドコモとauの回線を”使わせてもらっている”ようなものです。他の格安simと同様、混雑している時間帯はかなり速度が落ちてしまいますし、通常時でもそこまで速度が出ることはないでしょう。
とはいえ、混雑時以外はそこそこの速度は出るので、動画を見るなどの重めなデータをやり取りする場合を除けば、そこまでストレスを感じることはないでしょう。ただし、混雑時はかなり速度が落ちるので、そこだけは注意してください。
補足情報として、2019年10月から楽天は独自回線を利用することになります。楽天モバイル専用の回線に切り替わるので、そうなれば通信速度は大幅に改善される可能性があります。通信エリアに関してはなんとも言えませんが、全国にユーザーがいるので、極端に狭くなるということはないでしょう。
”縛り”は存在する
格安simの強みである『契約期間の短さからくるフットワークの軽さ』ですが、楽天モバイルにも2年、または3年の縛りが存在するので、これに関してはデメリットですね。
ただ、楽天モバイルは最低利用期間を過ぎてしまえばあとはいつ解約しても大丈夫なので、大手と比較すると楽な方ですね。
【楽天でんわ】からかけないと10分以内無料は対象外
10分以内の国内通話が無料になるのは、楽天モバイルの大きなメリットの一つですが、適用条件に『【楽天でんわ】を使う』というのがあります。
特に難しいことはなく【楽天でんわ】のアプリから電話をかければいいだけなのですが、折返しの電話をかける時などに、癖でそのままかけてしまうこともあるので、これはユーザーにとってはやや不便ですね。
まとめ
楽天モバイルは、そのネームバリューから格安simの選択肢に上がってくるでしょう。
しかし、ライバルであるワイモバイルやUQと比較すると、選択の重要な要素である回線速度の遅さが目立ちます。
通信制限がかかっても1Mbpsで使えるという特徴はありますが、回線を借りている現状ではストレスなく使うというのも少し難しいです。2019年10月から独自回線へ移行するので、それ以降はかなり改善されると思いますが、それまではある程度覚悟は必要でしょう。
回線速度にやや難がるのものの、大手3キャリアよりも料金は安いですし、楽天会員にとってはかなり大きなメリットがあるので、楽天モバイルは悪くない選択肢だと思います。
是非検討してみてください。