スマホ、タブレット、PC、スピーカー、テレビ、時計など、私達の生活は常にインターネットと繋がっていて、最早ネットなしでは生きていけないと言っても過言ではない世の中になりました。
さて、あたなは今どのネット回線でインターネットを見ていますか?
果たしてそれは正しい選択ですか?満足していますか?
今回は『失敗しないネット回線の選び方』と題して、自分にあった、コスパの良いネット回線の選び方を紹介していきます。
失敗しないネット回線の選び方
ネット回線には大きく分けて4つの種類があります。
・スマホの回線
・カフェやファストフードなど街中にある無料wifi
・持ち運びできるポケットwifi
・家に設置できる固定回線
『失敗しないネット回線の選び方』の基本となるのは、この中から本当に必要なものを”自分で選ぶ”ことです。
”自分で選ぶ”と言っても、特に難しいことはありません。今から挙げる3つの視点で考えれば、簡単に自分に必要なネット回線を選ぶことができます。
・そもそもネット回線は必要なのか?
・家の中だけで使うのか?外でも使うのか?
・どんな目的で使うのか?
はい、この3つです。
ひとつひとつ見ていきましょう。
そもそもネット回線は必要なのか?
大前提となる質問ですね。
多くの人がスマホを持っている世の中、技術の進歩は凄まじく、ほとんどのことがスマホで完結してしまいます。
従って、特にスマホで不自由していない人には、それとは別のネット回線は必要ありません。
逆にスマホで満足できず、PCやタブレットなどでネットを楽しみたい、オンラインで動画が見たい人には、スマホ以外のネット回線が必要です。
まずはそこをしっかり考えて、スマホで満足している人は、無理して今すぐネット回線を契約する必要はありません。
家の中だけで使うのか?外でも使うのか?
家の中だけで使うのか?外でも使うのか?
要するに『固定回線とポケットwifiどっちにするか?』ということです。
「どっちも欲しい」ならどっちも契約すればいいですし、「家でゲームする用にほしい」という人は固定回線がおすすめです。「予算の都合で片方しか契約できないけど、絶対に外で使う」という人はポケットwifiを選ぶことになります。
ただ、次の『ネット回線を使う目的』の部分でもう少し深く考えると、自分に必要なものが変わってくるかもしれません。
ネット回線を使う目的は?
では、ネット回線を使う目的を改めて考えてみましょう。
タブレット・PCでネットがしたい、HuluやNetflixなどの動画配信サービスを楽しみたい、オンラインでゲームがしたい、youtubeで好きなだけ動画が見たい、通信制限がかかってスマホの速度が遅いので代わりが欲しい・・・・などなど、人によってネット回線を使う目的は色々ありますね。
では、参考程度にそれぞれの目的にあったプランを提案します。
・通信制限がかかってスマホの速度が遅い→スマホのプランを大容量プランに変えればネット回線不要
・動画配信サービスを思う存分楽しみたい(スマホで)→スマホのプランを大容量プランへ
・動画配信サービスを思う存分楽しみたい(タブレット、PCで)→ポケットwifiがおすすめ
・大学やカフェで作業するのにネット回線必要→無料wifi、有料wifiで代用できるのでネット回線不要
・大学やカフェだけでなく家でも作業したい、PCやタブレットで動画が見たい→スマホ、無料wifiなどでは代用不可(スマホテザリングで最悪なんとかなる)。外で作業することも考えてポケットwifiがおすすめ
・料金はなるべく安くしたい、家でしか使わないがPCやスマホで動画配信見たい→ポケットwifiがおすすめ
・ゲームしたい!youtubeに動画アップしたい!→固定回線がおすすめ
簡単にまとめるとこうなります。
ネット料金をなるべく安くすることを基本として、更にざっくりまとめるとこんな感じ。
【スマホのプラン変更や無料・有料wifiで対応できる】→ネット回線を契約する必要なし
【PCやタブレットを家や外で使う】→ポケットwifiがおすすめ
【ゲームがしたい、動画のダウンロードやアップロードなど、大容量のデータのやり取りをしょっちゅうする】→固定回線がおすすめ
目的がはっきりしていないと、後々「必要なかった」「固定回線にしたらよかった」なんて後悔することが多いので、まずは自分がどんな用途で使うのか、しっかり考えましょう。
それぞれのネット回線の良いところと悪いところ
どこで、どのようにネット回線を使うのかしっかり考えたところで、次はそれぞれのネット回線の良いところと悪いところを見ていきましょう。
スマホの回線
誰もが1台は所有しているスマホ。その回線の良いところと悪いところはこんな感じ。
”良いところ”
・屋内・屋外問わず、どこでも手軽にネットに接続できる
・速度を気にしなければ、広い範囲で使える。
・通信速度も速い
・基本はスマホ単体でネット回線だが、テザリング機能を使えばスマホ経由でPCなどをネットに繋げられる
・生活必需品と言えるレベルなので、ある程度の通信費は気にならないし、格安simやスマホを使えば月々の費用をかなり抑えられる
”悪いところ”
・あくまで携帯電話なので、PCやタブレットに比べると画面が小さい(動画などが見づらい)
・通信制限がかかると速度がかなり遅くなる(メールやLINEで文字のやり取りが出来る程度)
・制限の限界値を引き上げることができるが費用が高くなる
スマホ回線の良いところは、機器の特性上、どんなところでも手軽にネットに接続できるというところですね。速度も速いですし、ネットの閲覧はもちろん、動画の視聴など、基本的にはなんでもできちゃいます。
悪いところはその逆で、スマホでしかネットに接続できないというところです。あくまで携帯電話なので、持ち歩くことが前提。そうなると画面の大きさにも限界があり、動画が見づらいなんてこともありますよね。
テザリング機能を使えば、PCやタブレットをスマホ経由でネットに接続することもできますが、電池の消耗など、スマホの寿命を縮めることにもなりますし、有料オプションだったりするので、あまりおすすめできません。
最近はたくさん通信しても制限のかかりづらい大容量プランもありますが、月額料金がどうしても高くなってしまうのが難点です。
しかし「PCやタブレットは使わない。スマホだけで十分だよ!」という人は、無理に別の回線を契約せず、スマホだけで完結させてしまうのがいいでしょう。
カフェやファストフードなど街中にある無料wifi
最近はカフェ、ファストフード、コンビニ、駅など、街のいたるところで無料wifiを使うことができます。
非常に便利ではありますが、無料であるが故にある程度の制限はついてしまいますね。
”良いところ”
・無料で使える
・接続機種を選ばない
”悪いところ”
・お店の中や電波の届く範囲など、接続できる場所に制限がある
・ネット接続自体は無料だが、お店の利用料などかかる場合がある
・接続できる時間などに制限がある
・回線が不安定
・セキュリティーに不安がある
無料wifiの最大の利点は無料で利用できること、その逆は利用できる場所に制限があることですね。
お店・学校・図書館など、無料でネットは利用できても、お店の利用料を払わなければならなかったり、その場所まで行かないと無料wifiを使うことはできません。
たまにPCで作業するのに使いたいというなら、家じゃないほうが集中することができると思うので、相性は良いかと思いますが、動画を視聴するなど、自身の欲望を満たすのが目的なのであれば、少し不便ですね。
あとは使い方によってはセキュリティにも不安があるので、利用するときはある程度注意して使う必要があります。
ポケットwifi
これから1人暮らしを始める学生・新社会人にとって大本命となるのがこのポケットwifi。持ち運びも出来て非常に使い勝手はいいのですが、いくつか弱点もありますね。
”良いところ”
・家でも外でも、好きなところで好きな端末をネットに繋げられる
・固定回線と比較して料金が安め
・通信エリアが広めなので、スマホに通信制限がかかった時のサブ回線としても使える
・工事不要、即日開通
“悪いところ”
・大容量の通信を行うと制限がかかってしまう
・家の中など、使用環境によって通信が不安定になる
・電波状況によって速度が変化する(不安定)
ポケットwifiの良いところはどこにでも持ち歩くことが出来て、通信エリア内であればどこでも、どんな端末でもネットに接続できるところですね。家での動画視聴にも使えるし、外での作業にも使えるので非常に便利。
固定回線と比較して月額料金は安めなので、なるべく出費を抑えたいという人にもおすすめです。
非常に便利なポケットwifiですが、電波を使って通信しているという特性上、使用環境によって通信速度や回線の安定性が左右されてしまいます。工事不要の即日開通ですが、契約して「よし使うぞ!」と家で接続してみたら、遅すぎる・・・繋がったとしても非常に不安定…なんてことも考えられます。
技術の進歩によりそういったことは少なくなりつつありますが、そういった不安要素もあるということは覚えておきましょう。
あとは大容量のデータのやり取りや、回線の安定性や速度が求められるゲームなんかには不向きですね。
固定回線
高速通信と安定した接続を求めるなら固定回線が1番です。ただ、本当にそこまで必要なのかどうかは考えましょう。
”良いところ”
・回線の速度が速く、安定している
・速度制限がないので、大容量のデーターのやり取りも安心して行える(家族で使っても安心)
・スマホと会社を揃えれば割引が受けられる【スマホ(ソフバン)+固定回線(ソフトバンク光)=割引】
”悪いところ”
・料金がやや高め
・マンションタイプなどの集合住宅プランだと意外と速くないことも
・基本的には工事が必要なので、契約から開通まで時間がかかる
・家専用なので、持ち運びはできない
固定回線の良さは回線の安定性と速度です。
大容量のデータのダウンロードやアップロードを行う人や、FPSなどの対人ゲームをしたい人は固定回線を選ぶことをおすすめします。また、スマホと固定回線の会社を一緒にすることで割引が受けられるので、利用人数の多い家族利用にもおすすめです。
回線の質に関しては申し分ないのですが、その分料金が高いこと、契約から開通まで時間がかかること、家専用なのでスマホの補助回線として外で使うことはできないというのは覚えておいてください。
とは言え、外ではスマホの回線、家では固定回線にwifi接続すれば、速度制限の心配をする必要はないでしょう。
おすすめの回線は?
ネット回線がなぜ必要なのか?自分にはどのネット回線が合っているのかわかったら、後は選ぶだけ。
おすすめのネット回線を紹介するので、これだと思ったものを使って快適なネットライフを送りましょう。
ギガぞう(有料wifi)
『ギガぞう』は、ほとんどのカフェやファストフード店で使うことができる有料wifiのアプリです。月額は500円。
「カフェやファストフードは元々無料wifiが使えるのになぜ?」と疑問に感じるでしょう。
無料wifiには”接続時間”と回数があります。カフェなどで長時間作業する人にとってこれって結構不便なんですよね。
それを解消してくれるのが『ギガぞう』です。
SSID「Wi2 eap」に接続するのですが、カフェ・ファストフード・レストラン・居酒屋・電車などなど、対応エリアはたくさんあるし、有料なのでセキュリティもしっかりしています。
これで月額500円!無料期間も用意されているので、高いか安いかは、使ってみてから判断してください。
WiMAX2+(ポケットwifi)
「ポケットwifiと言えば『WiMAX』」このようなイメージを持っている人は多いでしょう。
実際、通信の制限がほぼない(1日3GB)ので、ポケットwifiでありながら通信容量を気にせず動画がたくさん見ることができるということで人気があります。
難点は”室内で繋がりづらいと言われていること”ですが、使用環境にかなり左右される問題なので「絶対つながります」とは言えません。気になる方は固定回線にするか、次に紹介するワイモバイルにするのも手ですね。
ワイモバイル(ポケットwifi)
個人的なイメージは「WiMAXのライバル」「WiMAXより繋がりやすい」です。
基本的には月7GBの制限つきなので、動画をたくさんみる人向きではありませんが、『アドバンスオプション』というオプションを使えば月7GBを超えても速度が維持できる(1日3GBの制限あり)ようになりました。ただ、あくまでオプションなので料金は高くなってしまいます。
WiMAXと違い、様々な周波数帯を使って通信を行うので、安定性ではワイモバイルのほうに軍配があがります。
しかし、電波を使って通信を行う特性上、やはり使用環境に左右されてしまいます。
どうしても安定した通信をしたい人は固定回線を選ぶと良いでしょう。
各社固定回線
固定回線の選び方に関してですが、自分がどこの会社のスマホを使っているかで選んでいいでしょう。
基本的にはどの回線も速くて安定しているので、スマホと回線をあわせて、費用をなるべく安く抑えるのがおすすめです。
昔からずっと同じ回線を使っている家庭は、ネット回線を別会社に変更することで月々の料金を安く抑えることが可能なので、この機会に見直してみることをおすすめします。
ドコモ光
ドコモのスマホを使っている人は『ドコモ光』の固定回線にしましょう。
1人での利用なら100円〜800円、家族での利用なら数千円の割引が受けられます。
ソフトバンク光
ソフトバンク、ワイモバイルのスマホを使っている人は『ソフトバンク光』を選びましょう。
プランにもよりますが、スマホ1回線につきソフトバンクなら1,080円、ワイモバイルなら700円の割引を受けることができます。
au光
au、UQモバイルを使っている人は『au光』を選びましょう。
スマホ1回線につき500〜1,000円の割引を受けることができます。
ちなみに、auのスマホを使っている人はWiMAXのポケットwifiを使うと割引を受けることができます。
NURO光
「料金なんてどうでもいい!とにかく速い回線が欲しい!」
そんな方におすすめなのが『NURO光』です。cm等で見たことがある人も多いのではないでしょうか。
対応エリアが関東、関西、東海の一部地域と限定的ですが、下り最大2Gbpsと現在家庭用に提供されている回線の中では最速です。
通常の固定回線でも十分速い速度でデータのやり取りを行うことはできますが、FPSゲームなど、回線の速度によって勝敗が左右されるようなものをプレイする人にはおすすめの回線です。
まとめ
インターネットの回線というものは基本的に”契約”をしなければなりません。
事前にしっかり調べておかないと、後々使い物にならなくてこまったり、違約金などを払って無駄な出費に繋がってしまいます。
大事なのは『自分でしっかり考えること』これに付きます。
店員さんのいいなりになって、”なんとなく”や”とりあえず”で決めることは絶対にせず、自分でしっかり考えて、快適なネット生活を送りましょう。